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一眼レフカメラの疑問、質問!「絞りとシャッタースピードの関係」

 

 

 

 

前回、背景をぼかす写真の撮り方は、カメラのメカニズムの原理に基づいているというお話しをしました。今回は、その原理の一番の基本である、「絞りとシャッタースピードの関係」についてお話ししましょう。

 

 

 

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カメラの絞り、シャッタースピードとは

 

 

 

写真とは、カメラに光を取り入れて、フィルムに感光させて像にする、というのが元々の原理です。これは、デジタルになった今でも、フィルムから電子基板に変わっただけで同じことです。

 

 

 

取り入れる光の量が多すぎると露出オーバーとなり真っ白になります

 

 

 

逆に、取り入れる光の量が足らないと露出不足となり黒い写真になります。この光の量を調整して、丁度良い明るさの像を作るのが写真です。そして光を取り入れる入口にあたるのが「絞り」という機構です。レンズには絞り羽という光を取り入れる穴の大きさを調整する仕組みがあります。(写真参照)

 

 

 

 

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図のように、絞りの値が小さいほど穴が大きく、数字が大きくなるにつれて小さくなっていきます。(これは決まり事なのでそのまま覚えてください)当然のことながら、穴が大きいほど光はたくさん入ってきます。そのため、光が丁度良くなる時間で穴(絞り)を閉じなければいけません。これが、シャッタースピードと呼ばれるものです。

 

 

 

フィルムをコップとだとします。光を水道の水と思ってください。蛇口が絞りです。コップ一杯の水を溜めるのに、蛇口をいっぱい開いたら少ない時間で水が溜まります。チョロチョロと水を出したら、長い時間をかけてコップの水は満たされます。

 

 

 

これが、絞りとシャッタースピードの関係です。カメラは、いかなるカメラもこの原理に基づいています。(スマートフォンのカメラもですよ)しかしそうなると、絞りと開き具合と、その開いてる時間の組み合わせは無限にあることになります。それでは、絞りとシャッタースピードをコントロールすることが難しくなります。

 

 

 

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そこで、昔、カメラを開発した人が、便宜上大体の区切りで数値化することにしたのです。それが、今ある絞り値(F値)と、シャッタースピードの値なのです。そういう成り行きなので、数字そのものについては意味があるわけではないので、単純に覚えてしまった方が便利です。もちろん原理さえ知っていれば、数字そのものを覚えなくても使えますし、使ってるうちに自然に覚えます。

 

 

 

カメラの写真用語「被写界深度」とは

 

 

 

じゃ、どうして絞りとシャッタースピードの組み合わせを使い分ける必要があるの?って疑問がわきますよね。今回は、絞りを変えると何が変わるかをお話しします。写真用語に、「被写界深度」という難しい言葉があります。わかりやすく言うと、ピントの合う範囲のことです。

 

 

 

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左から、F4、F8、F22の絞りで手前のサンタにピントを合わせています。絞りを絞っていくにつれてだんだん奥にもピントが合ってきているのがおわかりでしょうか?(ちなみに、数字が小さい方を絞りを開く、大きくなる方を絞りを絞ると言います)

 

 

 

このように絞りの値によってピントが合う範囲は変化するのです。そこで第一章を思い出してください。背景をぼかす方法!の原理のひとつがこれにあたるのです。

 

 

 

つまり、ピントの合う範囲を少なくして後ろをぼかしたいときには絞りを開き、奥までくっきりピント合わせたい場合は絞りを絞るのです。もちろんそれに応じてシャッタースピードも変えねばなりません。

 

 

 

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それをカメラに判断してもらう方法が、絞り優先モード(AとかAvとか)です。絞り優先モードは、絞りだけを自分で決めたら、それに適したシャッタースピードをカメラが判断してくれます。

 

 

 

カメラ設定のプログラムオートより絞り優先モードを使おう

 

 

 

プログラムオートと違うところは絞り値を自分でコントロールする。つまりピントの合う範囲を操作できるということです。注意せねばならない点は、F値の小さいレンズで、ぼかしたいと絞りをいっぱいに開くと、明るい日中の場合はシャッタースピードの上限を超えてしまうことがあります。

 

 

 

そのままシャッターを押すと露出オーバーの写真になってしまうので、(最近のカメラはどこかで警告してくれる)少し絞りを絞りましょう。逆に奥までビシッとピントが合った絵が撮りたいと絞りを絞ると、それに応じてシャッタースピードが遅くなる点です。

 

 

 

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手持ちで撮る場合、シャッタースピードが遅くなるとシャッターが開いてる間のカメラのずれがブレとなって写ってしまうということです。(手ぶれといいます)

 

 

 

手ぶれ補正機能とISO感度

 

 

 

最近は手振れ補正機能がついたカメラが当たり前になってきていますが、それでも手持ちには限界がありますので注意が必要です。この場合は絞りを少し開くか、三脚でぶれない様に固定することでぶれを防ぎます。

 

 

 

デジタルカメラではISO感度を途中で変えることができるようになっているため、ISOオートに設定していると、カメラが、手ぶれしそうだと判断すると勝手に感度をあげてくれるという便利な機能がついています。

 

 

 

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しかし、これにも一長一短があるので、その件に関しましてはまた改めて詳しく解説します。まずはプログラムオートから脱却し、絞りをコントロールすることで表現の幅を広げる絞り優先モードを使いこなすようにしてみてください。

 

 
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