一眼レフカメラの高感度技術はどんどん進歩している!まずは「ゆるふわ写真を撮ろう」
以前、ISO感度をオートにしていると、カメラが手ぶれしそうだと判断すると勝手に感度をあげてくれるという便利な機能がついています、というお話をしました。
フィルムカメラの時代にはなかった新たなデジタルの技術のひとつで、ISO感度の切り替えという機能がそれにあたります。フィルムだと、感度は使うフィルムで決まるので、途中の入れ替えはできないうえに感度の幅にも制約がありました。(ISO1600などは特殊なフィルムで画質も荒かった)
デジタル技術では、撮影途中でISO感度の切り替えができるだけではなく、高感度の上限も天井知らずに上がり、今や常用でISO10000を超える感度を持つカメラも珍しくはなくなってきました。そしてISOオートにしていると、勝手に感度をあげてくれるようにまでなったのです。
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過去の撮影スタイルを一新する技術革新
今まで、手持ちではとても撮影できなかった状況でも、手持ち撮影が可能になったのですから。しかし、このISOの高感度も万能ではなく、感度をあげればあげるほどノイズというざらつきが出るという欠点があります。
そして、このノイズを抑えるためにカメラ側で補正する結果、質感が失われたベタッとした描写になってしまうのです。ゆえに、できるだけISO感度は低くくおさえて撮るというのがセオリーでした。
この数年の高感度技術の進歩はめざましい
かなり感度をあげてもノイズも質感も損なわれないようになってきました。ISOオートも上限を設定できるようになって、ここまでは勝手にISOをあげてもいいよときめれるようになり、気がついたらノイズでざらざらという失敗も防げるようになりました。このまま高感度技術が発達すると、暗闇でも手持ち撮影ができるような時代が、近い将来くるやも知れませんね。
女子カメラの方々は、やはりゆるふわがお好き
どうやればゆるふわに撮れるのかという質問をよくうけます。ひとことで言えば露出オーバー気味に撮りなさいということなのですが、しかしそれだけではただの白っぽいだけの写真になってしまします。おじさまカメラマンは、「あんなのただの露出オーバーの写真じゃね~か!」とおっしゃる方が多いのですが、なかなかこれがどうして、ゆるふわに可愛く撮るのって案外難しいのです。
まずは、ゆるふわは被写体を選びます
お花でも、ゆるふわにして似合う花とそうでない花とがあります。例えば、ボタンやヒガンバナなどは、ゆるふわには向かない花であるのは、なんとなくわかっていただけると思います。(それでもゆるふわに仕上げてしまう猛者もいますが)ライフシーンのスナップなども、ゆるふわでお洒落な日常を切り取るのにはちょっとしたコツがいるようです。
まずは、お洒落な被写体を探すところからですが、なかなか自分の身の回りで生活感のないお洒落シーンを見つけ出すのは難しいと思います。カフェなどを利用する手もありますが、もちろん撮影に制約があります。そうなると、もう自分でお洒落シーンを作り出すしかありません。切り取り方次第では、部屋の片隅ででもお洒落シーンを作り出すことは可能です。ただし、これにはかなりセンスが問われるので、女性雑誌や広告などで普段から感性を磨いておくことをお勧めします。
次に色を考えてください
一番向いてるのはパステルカラー、次にはビビットな原色。これらの色が画面の一部に差し色として入ってる、もしくは全体を構成している状態の被写体であることです。そうすれば、全体が白っぽく飛び気味になっても、その差し色が生きてゆるふわになるのです。これもどの程度、どのように入れるのかはセンスの問題になります。
次には、光の状態が逆光気味のところを探します
逆光によるフレアや、透過光がゆるふわ感を強めます。ただし、前述の色を主体に考えた場合は、順光でしっかりと色を出す場合もあります。
前ボケ、後ろボケも積極的に利用します
玉ボケなどができると尚のことゆるふわ感が増します。
そして露出をオーバー気味に撮ります
ケースによりますが、およそプラス2段以上は露出オーバーにします。ゆるふわ撮りの人にマニュアル露出で撮影なさる方が多いのは、カメラの露出補正機能よりもプラス側に補正したいがためだそうです。
この場合の注意点は、完全に白く飛んでしまってる部分の占める割合はできるるだけ少なくすることです。真っ白の部分というのは、画像の情報が全く無い状態なので、あまり多いのは良くありません。
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